テーブルソーのクロスカットスレッドを作りましょう〜第一弾
テーブルソーにクロスカットスレッドを載せることにはいくつかのメリットがあります。
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正確なクロスカット:
- クロスカットスレッドはワークピースを正確にガイドし、優れたクロスカットを実現します。これにより、正確できれいな断面を得ることができます。
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角度の精度:
- クロスカットスレッドは角度を正確に設定できるため、斜めのクロスカットや複雑な角度の切断が容易に行えます。木材のフレーミングやデザインにおいて、正確な角度が求められる場合に優れています。
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生産性向上:
- クロスカットスレッドはワークピースの安定性を確保し、効率的な作業を可能にします。一度に複数のワークピースを同じ寸法にカットでき、生産性が向上します。
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リピートカット:
- クロスカットスレッドにはストップブロックや寸法スケールが組み込まれていることがあり、同じ寸法でのリピートカットが容易です。これにより、一貫性のある部品を効率的に製造できます。
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安定性と安全性:
- クロスカットスレッドはワークピースをしっかりと保持するため、作業中のワークピースの動きやガタつきを最小限に抑え、作業の安定性と安全性を向上させます。
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省スペース:
- クロスカットスレッドは通常、テーブルソーに取り付けることができ、独立したクロスカットソーのように広いスペースを必要としません。これにより、作業場のスペース効率が向上します。
これらのメリットにより、テーブルソーにクロスカットスレッドを追加することで、高精度かつ効率的なクロスカットが可能になります。
テーブルソーのクロスカットスレッドを作る手順を以下に示します。このプロセスは、慎重かつ安全に行う必要があります。
材料:
- メラミン合板(ベース用)
- マイタースロットランナー(Tスロットランナー)
- マイタートラック(30mm/45mm規格)
- ボルト、ナット、ワッシャー
- ロックノブ(オプション)
手順:
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ベースの準備:
- メラミン合板を所望のサイズに切断し、テーブルソーの作業台に固定します。これがクロスカットスレッドのベースになります。
- マイタートラック(Tスロットレール)の取り付け:
- メラミンベースに30mm規格のTスロットレールを取り付けます。これにより、スレッドの移動がスムーズになります。正確なクロスカットのために、スライドレールを丁寧に配置します。
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スレッドの制作:
- スレッドはベースに沿って移動し、ワークピースをサポートします。スレッドの直径や長さは、テーブルソーのサイズと予定する作業に合わせて決定します。
- 下記の例で①長さが30mm規格のマイタートラックに適用;②幅が目盛りつきの45mm規格のマイタートラックに適用;③必要に応じて長さを調整;④リミッタの高さに応じて決めた方が良い。
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スレッドの取り付け:
- スライドレールに沿ってベースに取り付けます。スレッドがしっかりと固定され、滑らかに移動できることを確認します。
調整とテスト:
- 丸ノコのチップソーを0位に調整!
- スレッドの位置を調整して、クロスカットの寸法を正確にすることが重要です。必要に応じて調整を行い、正確で安全なカットができることを確認します。下記の例では丸ノコギリを0位にすることがポイント!
- 丸ノコのチップソーを0位にし直角ケガキゲージで印を付ける。
- 目盛り付きマイタートラックの端を印に合わせてネジでトラックを固定します。
- もう一つ同じトラックを取り付けます。この場合、同じ目盛りトラックを二つ、相対方向で取り付けるのがお勧めです。
- リミットを取り付けます。左型リミットを左から入れ、右型リミットを右から入れます。
- 丸ノコのチップソーを0位に、リミットレバーを丸ノコギリに当たり、垂直にし、リミットの0位を調整します。
- 右型のリミッタを使って5mmの木材ブロックの切り出しにテストします。0位調整した後、リミッタの差し金を5cmに調整してレバーで固定します。
オプション: ロックノブの追加:
- クロスカットスレッドを安定させるために、必要に応じてロックノブを追加します。これにより、スレッドの動きを制御し、作業中に安定感を向上させます。
安全確認:
- 作業前にテーブルソーとクロスカットスレッドが正しく設定され、安全に使用できることを確認します。保護具を着用し、慎重に操作してください。
以上の手順に従って、手作りのクロスカットスレッドを作成し、CarAngelsの45mm規格のマイタートラックとクランプを使って、テーブルソーの機能を拡張しましょう。