マイタートラックの規格と選び方

主な規格:

マイタートラックの幅は、一般的に19mm、30mm、45mm、70mmなどがあります。異なる幅のトラックは異なる目的に利用され、ワークピースのサイズやアクセサリーの取り付けに影響します。

トラックの長さは、作業スペースや必要な取り付けスペースに合わせて選ばれます。必要に応じて複数のトラックを連結して長さを延長することも可能です。

  30mmマイタートラック 19mmマイタートラック 45mmマイタートラック 70mmマイタートラック 75mmマイターフェンス
断面サイズ 30×12.8mm 19×9.5mm 45×12.8mm 70×12.8mm 75×34.5mm
Tスロットファスナー Tボルトと合わせて使用 不可

※Tスロットファスナー(別名Tスロットナット)は標準規格であり、多くの木工アクセサリーがこれで拡張し、30mm/45mm/70mmのマイタートラックに通用します。Tスロットファスナーはランナーマイターバー、コネクトを組み合わせて利用することも可能となります。19mm規格のTトラックの場合、Tスロットファスナーの代わりにTスロットボルトを利用します。

マイタートラック 30mm標準規格

標準規格マイタートラック:断面サイズ30mm×12.8mm

30mmマイタートラックにフェザーボードを取り付けて安定させるのに役立ちます。これにより、作業中にワークピースが動くことなく、正確で安全な切削が可能となります。
30mmマイタートラックにTスロットファスナーを簡単に差し込むことができ、スムーズに取り付けや取り外しができます。これにより、ワークピースやアクセサリーの迅速な交換が可能となります。
30mmマイタートラックにホールダウンクランプを使用することで、ワークピースを手動で押さえておく必要がなくなります。これにより、両手を使って作業でき、作業効率が向上します。
30mmマイタートラックにリミッタ簡単に設定でき、ユーザーが調整を容易に制御できます。これにより、作業者は迅速に安全な範囲内で作業を進めることができます。
30mmマイタートラック組み合わせ
30mmマイタートラックを使ってテーブルソーやルーターのワークテーブルの作り方をご覧ください。

19mmスモールTトラック

19mmTトラック:断面サイズ19mm×9.5mm

19mmのTトラックにTボルト使用することで、様々なアクセサリーを組み合わせて利用することが可能となります。例えば、フェザーボードやホールダウンクランなどを迅速で確実な取り付けが可能なため、作業効率が向上します。時間を節約しつつ、正確な作業を行うことができます。
19mmTトラックの組み合わせ
19mmのTスロットレールを使って角度カットができるテーブルソーのクロスカットスレッドをご覧ください。

45mmメモリ付きマイタートラック

45mmメモリ付きマイタートラック:断面サイズ45mm×12.8mm

45mmのマイタートラックはよく目盛りテープなどを合わせて使用します。目盛りがついていると、ワークピースの位置を正確に測定できます。これにより、作業の精度が向上し、正確な切削や加工が可能となります。
さらに、リミッタが設定されると、予め定めた範囲内でしか調整できません。これにより、作業の正確性が維持され、誤った位置での作業が防がれます。
45mmマイタートラックの組み合わせ
45mmの目盛り付きマイタートラックをテーブルソーのクロスカットスレッドをご覧ください。

75mmマイターフェンス

75mmマイターフェンス:断面サイズ75×34.5mm

75mmマイターフェンスは角度を固定できるため、同じ角度での切断を繰り返し行うことができます。これにより、一貫性が向上し、プロジェクト全体で一致した仕上がりを得ることができます。専用のコネクタ30mm/45mmマイタータラックに固定でき、さらに専用リミッタなどを設置されると、過度な移動や誤った位置への調整を防ぎます。これにより、作業中の事故や損傷のリスクが低減し、作業環境の安全性が向上します。

75mmマイターフェンス

70mmマイタートラック

70mmマイタートラック:断面サイズ70×12.8mm

70mmマイタートラックは30mm標準規格のトラックを2レール並行、目盛りテープ貼り付け可能。30mmマイタートラックで使用するアクセサリーとの互換性があります。

70mmマイタートラック
選び方の概要:
  • 用途に合ったサイズの選定:マイタートラックの選定は、作業するワークピースやアクセサリーのサイズによって異なります。幅や高さが作業に適しているか確認しましょう。
  • 取り付けや連結の容易さ:トラックの取り付けや連結が容易であるかどうかも選定のポイントです。ユーザーフレンドリーで手軽に取り扱えるデザインのものを選ぶと作業効率が向上します。
  • 互換性の確認:使用するアクセサリーや他の木工機器との互換性を確認し、トラックが広く利用できるかどうかを確認しましょう。
これらのポイントを考慮しながら、具体的な作業やプロジェクトの要件に合ったマイタートラックを選ぶと良いでしょう。